この記事でわかること

  • 景品の予算と個数を、参加人数から決める方法
  • 予算別に選びやすい景品の種類と、避けたい景品
  • 景品代が福利厚生費になる条件と、商品券を景品にするときの注意点

忘年会の景品は、予算と個数を先に決めると選ぶのが楽になります。そのうえで、当日の渡し方と景品代の経費の扱いまで決めておけば、幹事があとで困りません。景品選びの順番から、予算別の選び方、税の注意点までを順に紹介します。

忘年会の景品を決める順番

忘年会の景品は、品物から探し始めると予算も個数も決まらず、時間がかかります。次の順番で決めると迷いません。

  1. 予算の総額を決める

    会社の負担と会費のうち、景品に回せる金額を決めます。

  2. 個数と配分を決める

    参加人数から景品の数を決め、目玉の景品・準景品・参加賞に予算を割り振ります。

  3. 景品の中身を選ぶ

    参加者の年代や、会場から持ち帰れるかを考えて選びます。

  4. 渡し方と手配の日程を決める

    会場で手渡しするか、後日届けるかを決め、注文の期限を逆算します。

  5. 経費の扱いを確認する

    景品代を福利厚生費にできるか、経理の担当者と確認します。

予算と個数が決まれば、景品の候補は自然に絞られます。中身を選ぶ前に、ここまでを幹事の間で決めておきましょう。

景品の予算と個数の決め方

予算の総額を決める

景品の予算は、会社が負担する金額と、参加者から集める会費の使い道から決めます。会社が負担する場合は、総務や経理に上限を確認しておきます。会費から出す場合は、飲食代を引いた残りが景品の予算になります。

予算は「1人あたり〇円」で考えるより、総額で決める方が配分しやすくなります。総額が決まれば、目玉の景品にいくら使えるかがすぐに分かるからです。

個数を決める

景品の数は、ゲームの形式と参加人数で決めます。ビンゴ大会のように一部の人に当たる形式なら、参加者の3割前後を目安にすると、盛り上がりと予算のバランスが取りやすくなります。全員に何か渡したい場合は、目玉の景品とは別に参加賞を人数分用意します。

目玉・準景品・参加賞に配分する

個数が決まったら、予算を3つに分けます。目玉の景品を1〜2個用意すると、最後まで盛り上がります。次の表は、30人が参加するビンゴ大会で、景品を10個用意する場合の設計例です。

景品の区分 個数 1個の金額 小計
目玉の景品 1個 10,000円 10,000円
準景品 3個 5,000円 15,000円
そのほかの景品 6個 3,000円 18,000円
合計 10個 43,000円

実際の金額は、会社の規模や会費に合わせて決めてください。目玉の景品に予算を寄せすぎると、ほかの景品が見劣りします。目玉の景品は総額の2〜3割ほどにとどめると、全体のバランスが崩れません。

予算別の景品の選び方

景品の種類ごとの特徴

忘年会の景品は、大きく分けると次の6種類です。会場から持ち帰れるかと、選ぶときの注意点もあわせて比べておきます。

種類 向いている場面 持ち帰り 注意すること
グルメ・お取り寄せ 年代を問わず喜ばれる景品にしたい 目録なら不要 生ものは会場で渡さない
家電 目玉の景品として盛り上げたい 大きいものは大変 置き場所や好みが合わないこともある
日用品・雑貨 準景品や参加賞をそろえたい しやすい 実用的すぎると盛り上がりに欠ける
体験ギフト 思い出に残る景品にしたい 不要 住んでいる地域で使えるかを確かめる
選べるギフト(カタログギフトなど) 好みの違う参加者に外れなく贈りたい 不要 受取期限を伝えておく
商品券・ギフト券 使い道を本人に任せたい しやすい 給与として課税される可能性がある

3,000円前後の景品

参加賞や、景品の数をそろえたいときの価格帯です。日用品やお菓子の詰め合わせ、少し良い調味料など、もらって困らないものが向いています。年代や性別で好みが分かれにくいものを選ぶと、誰に当たっても喜ばれます。

5,000円前後の景品

準景品の中心になる価格帯です。ブランドのお肉や海鮮のお取り寄せ、体験ギフトなど、自分ではなかなか買わないものを選ぶと特別感が出ます。重いものや冷凍品は、品物と引き換えられる目録にして渡すと、当日に持ち帰る必要がありません。

1万円以上の目玉の景品

家電やテーマパークのチケット、高級グルメなど、会場が盛り上がる景品を選びます。家電は好みや置き場所が合わないことがあるため、いくつかの中から選べる景品にすると外れがありません。

ゲームの形式と景品の組み合わせ

景品の数や配分は、どのゲームで渡すかによっても変わります。ビンゴ大会が定番ですが、参加人数や会場によってはほかの形式の方が進めやすいこともあります。

ゲーム 向いている人数 景品の渡し方 準備すること
ビンゴ大会 20人以上 揃った順に好きな景品を選ぶ、または順位ごとに決める カードと抽選機、景品の一覧
じゃんけん大会 何人でも 勝ち残った人から景品を渡す 景品の一覧だけでよい
クイズ大会 10〜50人 正解数の多い人やチームから選ぶ 問題と回答用紙、採点の担当
抽選会 何人でも 受付で配った番号を引いて当選者を決める 番号札と抽選箱
チーム対抗戦 20人以上 勝ったチームの全員に同じ景品を渡す チーム分けと、チームの数だけの景品

当たった人が景品を選べるようにする

ビンゴ大会では、揃った順に景品の一覧から好きなものを選んでもらう形がよく使われます。早く揃った人ほど選べる景品が多くなり、最後まで盛り上がります。景品を並べておく場所がない会場では、景品の写真と名前を一覧にしたパネルを用意すると、選ぶ時間も短くなります。

チームで分ける景品は人数分そろえる

チーム対抗戦のように、勝ったチームの全員に渡す形式では、同じ景品を人数分そろえます。チームの人数が違うと景品の数も変わるので、チーム分けを決めてから注文します。

進行の時間を見込んでおく

景品を渡す時間は、思ったより長くかかります。ビンゴ大会は最初に揃う人が出るまでにも時間がかかり、景品の数が多いほど進行が長くなります。会の終わりの時間から逆算して、ゲームの時間を進行表に入れておきましょう。時間が足りないときは、上位の景品だけ会場で渡し、残りは抽選で決めて後日届ける方法もあります。

避けたい景品

景品選びで失敗しやすいのは、次のような品物です。会場の空気を悪くしたり、受け取った人を困らせたりします。

忘年会の景品で避けたいもの

  • 大きくて重いもの(電車で帰る人が持ち帰れない)
  • 要冷蔵・要冷凍の生もの(会場で保管できない)
  • 香水や化粧品など、好みが強く分かれるもの
  • お酒(飲めない人や車で来た人もいる)
  • 相手によっては不快に感じる「おもしろ景品」
  • 現金(金額が露骨に見え、給与として課税される可能性が高い)

おもしろ景品は盛り上がる一方で、受け取った人が恥ずかしい思いをすることがあります。会社の行事なので、誰が当たっても困らない品物を基準にしましょう。

当日の渡し方と手配のスケジュール

会場では目録で渡す

かさばる景品や生ものは、品物の代わりに目録やパネルを渡すと、当日の荷物が減ります。景品は後日、受け取った人の自宅に届くので、会場まで運ぶ必要もありません。目録は景品のショップが用意してくれることが多く、選べるギフトなら引き換え用のカードがそのまま目録になります。

注文の期限を逆算する

景品の手配は、忘年会の日程から逆算して決めます。目録やカードを印刷して届けてもらう場合は、届くまでに日数がかかります。12月は注文が集中するので、余裕をもって進めましょう。

忘年会の景品を手配するスケジュール 忘年会の1か月前に予算と個数を決め、3週間前までに景品を選んで注文する。2週間前までに目録やカードの到着と景品の数を確かめ、当日は目録やカードを手渡しする。欠席した人には後日URLや配送で届ける。 1か月前 予算と個数を決める 参加人数を確かめ、配分を決める 3週間前まで 景品を選んで注文する 目録やカードは届くまでに日数がかかる 2週間前まで 届いた景品と数を確かめる 足りなければ追加で注文する 当日 目録やカードを手渡しする 品物は後日、自宅に届く 後日 欠席した人に届ける URLで贈るか、配送先を聞いて送る

欠席した人やオンライン参加の人には

欠席した人やオンラインで参加した人の景品は、後日届けます。品物を送る場合は、配送先を一人ずつ聞く必要があります。URLで贈れるギフトなら、メールやチャットで送るだけで届けられます。

選べるギフトを景品にする

PsyPre for Business は、掲載した商品の中から受け取った人が好きな1点を選べるカタログギフトです。カタログ価格は1,000円から40,000円(税込)まで500円刻みで設定でき、1部から注文できます。カタログを複製して金額を変えれば、目玉の景品・準景品・参加賞をまとめて用意できます。

会場で手渡しするなら、リアルカード(1枚につき300円・税込)を選ぶと、印刷したカードがまとめて届きます。届くまでには1週間程度かかるので、忘年会の日程に余裕をもって注文してください。欠席した人には、ギフトURLを送れば住所を聞かずに届けられます。

景品代は経費になるか

忘年会の費用は、会社の税金(法人税)と、参加した従業員の税金(所得税)の両方から考えます。景品代もこの中に含めて判断します。

社内の忘年会は福利厚生費になる

従業員の慰安のために行う社内行事の費用は、交際費ではなく福利厚生費として扱われます。法人税では、「専ら従業員の慰安のために行われる運動会、演芸会、旅行等のために通常要する費用」が交際費から除かれているからです。

ただし、福利厚生費になるのは「通常要する費用」の範囲です。一部の従業員だけを対象にした会や、一般的な水準を大きく超える費用は、交際費や給与とみなされることがあります。

参加した従業員に課税されない条件

会社が負担した忘年会の費用は、参加した従業員の給与として課税しなくてよいとされています。国税庁の通達では、社会通念上一般的に行われている会食や演芸会などの行事が対象です。次の2つの場合は、この扱いになりません。

課税されない扱いにならない場合

  • 参加しなかった人に、参加の代わりとして現金を渡す(参加した人を含めて給与として課税される)
  • 役員だけを対象にして、会社が費用を負担する

欠席した人に「参加できなかった分」として現金を渡すと、参加した人の分まで課税の対象になります。欠席者に何か渡したい場合は、現金ではない方法を経理の担当者と相談しましょう。

商品券や現金の景品は給与になる可能性が高い

社内行事の景品について、国税庁は金額の基準を示していません。ただし、関連する考え方は示されています。会社の創業記念として全従業員に1万円分の商品券を配った事例で、国税庁は商品券を金銭と変わらないとして、給与として課税するとしています。商品券と引き換えに、商品を自由に選んで手に入れられるからです。

この考え方からすると、忘年会の景品でも、現金や商品券・ギフト券は給与として課税される可能性が高いといえます。品物の景品にするか、商品券を選ぶ場合は事前に経理の担当者と扱いを決めておくと安心です。本人が好きな品物を選べるギフトについても、記念品では選んだ品物の価額が給与として課税されるとされています。景品で同じ考え方がとられるかは示されていないため、税理士に確認してください。

取引先を招く場合は交際費になる

取引先を招いた忘年会は、従業員の慰安のためだけの行事とはいえません。取引先の分の飲食代や景品代は、交際費になります。社内の忘年会と取引先を招く会は、費用を分けて記録しておくと、あとで処理に迷いません。

忘年会の費用と景品の税の扱いの目安 取引先が参加する場合、取引先の分は交際費になる。社内の従業員の慰安のための会で、一般的な範囲の費用なら福利厚生費になり、参加した従業員にも課税されない。ただし欠席した人に代わりに現金を渡すと、参加者を含めて給与として課税される。景品が現金や商品券なら、給与として課税される可能性が高い。 取引先も参加する? 取引先の分は 交際費 はい いいえ 欠席した人に代わりに 現金を渡す? 参加者を含めて 給与として課税 はい いいえ 一般的な範囲の費用なら福利厚生費 参加した従業員にも課税されない 景品は 現金や商品券? 給与として課税 の可能性が高い はい いいえ 品物の景品は 金額と内容を税理士に確認 景品の金額の基準は、国税庁から示されていない

出典:国税庁「No.5261 交際費等と福利厚生費との区分」/国税庁「所得税基本通達 給与等に係る経済的利益(36-30 使用者が負担するレクリエーションの費用)」/国税庁「創業50周年を記念して従業員に支給した商品券」(2026年10月26日確認)

判断に迷うときは

ここで紹介したのは国税庁が示す一般的な考え方です。景品の金額や内容、参加者の範囲によって扱いが変わることがあります。景品を注文する前に、経理の担当者や税理士に確認してください。最新の情報は国税庁のホームページでご確認ください。

まとめ

忘年会の景品は、予算・個数・中身・渡し方・経費の順に決めると迷いません。

  • 予算は総額で決め、目玉の景品・準景品・参加賞に配分する
  • 景品の数は、ビンゴ大会なら参加者の3割前後を目安に考える
  • 重いものや生ものは目録で渡し、当日の持ち帰りをなくす
  • 目録やカードは届くまでに日数がかかるので、日程から逆算して注文する
  • 景品代は福利厚生費にできる場合があるが、商品券や取引先を招く場合は扱いが変わる

経費の扱いは会社の状況によって変わるので、景品を注文する前に経理の担当者に確認しておくと安心です。

よくある質問

この記事を書いた人

Psyve株式会社

法人向けオリジナルカタログギフト「PsyPre for Business」と、ギフトEC「PsyPre」を開発・運用しています。福利厚生や販促のギフト選びに役立つ情報を発信しています。

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