取引先にお歳暮を贈るか決める
お歳暮は、1年間お世話になった相手に感謝を伝える年末の贈り物です。取引先に贈る場合は、品物を選ぶ前に、そもそも贈るかどうかを決めます。いまは、お歳暮のやり取りを社内の規程でやめている会社もあるからです。
自社の規程を確かめる
まず、自社にお歳暮についての決まりがあるかを確かめます。贈る取引先の範囲や金額の上限、決裁の手順が決まっている会社もあります。決まりがない場合は、上司や経理の担当者と、どの取引先にいくらで贈るかを決めておきます。
相手が受け取れるかを確かめる
次に、相手の会社が贈り物を受け取れるかを確かめます。取引先によっては、社内の規程で贈り物の受け取りを断っています。受け取れない相手にお歳暮を送ると、先方は返送やお断りの連絡をしなければならず、かえって手間をかけさせます。
公務員には贈れない場合がある
相手が公務員の場合は、特に注意します。国家公務員は、許認可や契約などで利害関係のある事業者から、名目にかかわらず金品の贈与を受けることが禁止されています。お歳暮も物品の贈与に当たります。社名入りのカレンダーのように、広く一般に配る宣伝用の品物は例外とされています。地方公務員も、自治体ごとに同じような決まりを設けていることがあります。
出典:人事院 国家公務員倫理審査会「経済団体、民間企業等の皆様へ」(2026年10月26日確認)
一度贈ったら続けるのが基本
お歳暮は、毎年続けて贈るのが基本です。1年だけ贈って翌年からやめると、相手に気を遣わせることがあります。今年だけ特にお世話になった相手には、お歳暮ではなく「御礼」として贈る方法もあります。
お歳暮を贈る時期
お歳暮は、12月初旬から20日ごろまでに届くように贈るのが一般的です。年末が近づくと取引先も休みに入るため、会社宛てのお歳暮は12月20日ごろまでに届くよう手配しておくと安心です。
時期には地域による違いもあります。東日本では11月下旬から贈る人もいて、西日本では12月中旬を重視する傾向があります。相手の地域の習慣に迷うときは、12月上旬から中旬に届くようにすると、どの地域でも失礼になりません。
時期を過ぎてしまったら
手配が遅れて年内に届かない場合は、表書きを変えて贈ります。
相手が喪中のとき
お歳暮はお祝いではなく感謝を伝える贈り物なので、相手が喪中でも贈ってかまいません。ただし紅白の水引は避け、無地の短冊や白い奉書紙を使います。忌中(四十九日まで)は贈るのを控え、忌明けを待ちます。年を越してしまった場合、喪中の相手には「御年賀」は使わず、「寒中御見舞」として贈ります。
出典:三越伊勢丹「意外と知らないお歳暮の贈り物マナー」/大丸松坂屋オンラインストア「会社・取引先にお歳暮を贈る際のマナーとは?」(2026年10月26日確認)
取引先へのお歳暮の相場
お歳暮の金額は、相手との関係の深さで決めます。百貨店の解説では、一般的な取引先には3,000〜5,000円が目安とされています。
| 相手との関係 | 金額の目安 |
|---|---|
| 多くの取引先へ一斉に贈る簡易なもの | 1,000〜1,500円 |
| 一般的な取引先 | 3,000〜5,000円 |
| 特にお世話になっている取引先 | 5,000〜10,000円 |
出典:大丸松坂屋オンラインストア「会社・取引先にお歳暮を贈る際のマナーとは?」/三越伊勢丹「意外と知らないお歳暮の贈り物マナー」(2026年10月26日確認)
高すぎるお歳暮は、相手にお返しの気遣いをさせてしまいます。相手の会社の規程で、受け取れる金額に上限を設けていることもあります。毎年続けることを考えて、無理のない金額にしておきましょう。
贈る取引先の範囲を決める
取引先が多い会社では、どこまで贈るかで予算が大きく変わります。取引の金額や年数、今年特にお世話になったかどうかで、取引先をいくつかの段階に分けると決めやすくなります。段階ごとに金額を決めておけば、翌年以降も同じ基準で続けられます。
取引先に喜ばれる品物の選び方
取引先へのお歳暮は、担当者一人ではなく、先方の社内で分けられるものを選ぶのが基本です。
取引先へのお歳暮で選びたい品物
- 個包装で、社内の人数に合わせて分けやすい
- 常温で保管でき、冷蔵庫の場所をとらない
- 日持ちがして、年末年始の休みを挟んでも傷まない
- 箱が大きすぎず、オフィスで場所をとらない
個包装のお菓子やコーヒー・お茶・ジュースの詰め合わせは、オフィスで分けやすい定番の品物です。相手の会社の人数が分かっていれば、人数より少し多めに入っているものを選ぶと、全員に行き渡ります。
避けたい品物
要冷蔵・要冷凍の食品は、オフィスでは保管が難しく、年末年始の休みに入ると傷んでしまいます。お酒は、飲めない人や職場での飲酒を控えている会社もあります。相手の好みが分かっているとき以外は避けます。現金や商品券は、目上の相手に金額をそのまま贈ることになるため、取引先へのお歳暮には向きません。
担当者個人に贈る場合
先方の担当者個人にお世話になった場合でも、取引先へのお歳暮は会社宛てに贈るのが基本です。個人の自宅に贈ると、相手の会社の規程に触れることがあります。個人宛てにしたい場合は、会社の住所に、担当者の名前を宛名にして送ります。
住所が分からない相手に贈る
在宅勤務が増え、取引先の担当者がオフィスにいない、送り先の住所が分からないということも起こります。そうした相手には、URLで贈れるギフトを使う方法もあります。メールでギフトのURLを送れば、受け取った人が好きな品物を選びます。配送先も本人が入力するので、住所を聞く必要がありません。
PsyPre for Business のカタログギフトは、ギフトURLをメールやチャットで送って贈れます。受け取った人は会員登録をせずに、掲載商品から好きな1点を選べます。ロゴとメッセージを入れたカタログを作れるので、ギフトを開いた画面に会社からのお礼の言葉を出せます。カタログ価格は1,000円から40,000円(税込)まで500円刻みで設定でき、送料は価格に含まれています。
ただし、URLで贈るギフトにはのし紙を掛けられません。格式を重んじる相手や、毎年品物でお歳暮を贈っている相手には、これまでどおり品物で贈る方が安心です。URLで贈る場合は、メールの本文に送り状と同じ挨拶を書き、お歳暮であることが伝わるようにします。受取期限は受取URLの発行日から3か月なので、期限もあわせて伝えておきます。